みなさん、今日も元気に壁紙貼ってますか?不動産投資を始めて12年目にしてDIYにどハマりしているモーガンFollow @tsukubanosoraniです!
40代半ばにして初めてDIYがこんなに楽しいものだと知りました。空室になった部屋を自分の思い通りの部屋にリフォームできるのは大変な喜びです。
以前宿泊したハワイのホテルを真似して脱衣所の壁紙や床はストーン調の柄物にしようかな…なんて思いを馳せながら部材を選ぶのも楽しいですし、綺麗に仕上がった時の達成感と言ったら、堪りません!
今までは業者さんにお任せで外注してたんです。不器用な自分には出来っこないって。会社員をしていたので、物理的に時間がなかったというのもあります。
外注に頼ってしまうと、どうしても費用がかさんでしまうので、必要最低限のリフォームに止まってしまいます。予算の関係で中途半端な完成度の部屋になってしまうことも。
せっかく綺麗な壁紙に張り替えても、クッションフロアの床には、家具の跡やスレが残ったまま、という具合です。
クッションフロアとは、ビニールでできたクッション性のあるシート状床材です。
出展:RESTA DIY Shop
柔らかい素材なので、歩くと少しプニプニします。安くて柄が豊富にあるのが特徴です。柔らかいが故に、家具や電化製品を置くと凹んだ跡がつきやすいというデメリットも。
以下のサイトには写真や価格など説明が充実しています。
RESTA DIY Shop クッションフロアとは?
これだと思ったような部屋が貸し出せないので、あまり楽しくないですし、退去の度にかかる費用が憂鬱になってしまうんですよね。
それは嫌なので、会社員を卒業して時間ができた昨年から、DIYにトライし始めることに。そして、徐々にDIYできる作業を増やしてきた結果、今回初めて部屋の床材をフロアタイルに貼り替えてみました!
フロアタイルとは、塩化ビニル材のタイル状の床材のことです。クッションフロアと違って硬く、傷に強いのが特徴です。
出展:RESTA DIY Shop
クッションフロアと比べると高いですが、家具を置いても凹まないため、通常利用の範囲であれば、入退去の度に張り替えなくても大丈夫です。
カッター一本で加工できるのも、DIY苦手な私としては嬉しいです。ボンドで合板やクッションフロアの上に貼るだけと、とても手軽なんです。
フロアタイルの詳細は下のリンクをご覧ください。
RESTA DIY Shop フロアタイルってどんなもの?
使用した部材や私の失敗談がお役に立てば幸いです!
コンテンツ
フロアタイルに貼り替えた部屋とその理由
もっとDIYでできる事を増やしたいな!と考えていた昨年12月のことです。幸か不幸か、2DKと3LDKの二物件同時に退去が出ました。
この二つの部屋には前々から床材に課題を感じていたのでフロアタイルに貼り替えることしたんです。
2DKの物件は一部屋だけ畳だったし、3LDKには古びた焦げ茶のクッションフロアが全面的に貼ってあり、古臭さを演出していました。客付にマイナスなものは一つでも取り払おうと重い爆弾を抱えた腰を上げたのでした!
2DKと3LDKの部屋はそれぞれこんな感じです。
2DKの間取りと写真
ごく普通の2DKなのですが、一部屋だけ、畳なんです。
畳は若い人からは不評と賃貸仲介さんから言われます。そりゃあ、若い人はカッコいい洋間がいいですよね。
日焼けして茶色くなった畳は表替え(畳のおもて面の交換)をする必要が出てきますが、費用がかかってしまうのもネックです。1畳4−5千円、6畳一間で3万円程度費用がかかってしまいます。
そこで今回は畳を取っ払い、同じ厚さの針葉樹合板を貼ることで、洋間にすることにしたんです。
畳を廃棄して、ホームセンターで購入した針葉樹合板を敷き詰めたのが下の写真です。
針葉樹合板を測っておいたサイズにホームセンターでカットしてもらい、ねじ止めしてあります。この上にフロアタイルを貼ることにしました。
一方、3LDKの間取りはこんな感じです。
3LDKの間取りと写真
こちらも和室があるのですが、こちらの物件は高齢者の入居が多いので、賃貸仲介さんから課題として指摘されていません。
それよりも、全面的に敷き詰められたクッションフロアの評判があまりよくありませんでした(下の写真)。
焦げ茶色が部屋全体を薄暗くしてしまうんですよね。。。
しかも柔らかいために、前の入居者さんが置いた食器棚や冷蔵庫の跡が汚らしく残ってしまっているのも見栄えが悪いです。
クッションフロアはビニールなので多少安っぽくも見えます。
模様として木板が転写されていますが、この木板一枚一枚の幅が狭いのも安っぽさに拍車をかけています。これが3LDKの和室以外の全部屋と廊下に貼られているので、まぁ、暗いし、安っぽい。。。
今はどちらかというと白系で幅がこの1.5倍ほど広いものが流行りですよね。部屋が明るく見えるし、部屋全体のグレードをアップする効果があります。
内見の時に少しでもウケが良くなればと賃貸仲介さんの意見を全面的に取り入れることにしました!
床材の中からフロアタイルを選択した理由
フロアタイルの商品レビューの前に、どうして数ある床材の中からフロアタイルを選んだのか、ご紹介しておきたいと思います。
賃貸アパート・マンションの床材として選ばれるのは一般的に以下の3つがあります。
- フローリング
- クッションフロア
- フロアタイル
フローリングとは木材でできた床材です。木の質感がとても良いですね。
出展:RESTA DIY Shop
一方で色や柄のバリエーションが限られてしまうのと、電動丸ノコなど本格的な道具が必要になり、加工にも手間・費用がかかるのがデメリットです。
RESTA DIY Shopフローリングってどんなもの?
ツイッターでアンケートを取ったところ、この3種類の床材でもっとも選ばれているのはクッションフロアでした。
DIYerのみなさんに聞きたい!
自分で張り替える時に最も利用する床材はどれ?
— モーガン🌎30代からの不動産投資 (@tsukubanosorani) December 12, 2019
クッションフロアは費用が抑えられるのが一番の魅力というコメントに賛同する声が多くありました。
一方で私が選んだのはフロアタイルです。手先が不器用な私が一番の優先した理由は「施行の難易度」でした。
床材の比較
床材 | 見栄え | 部材費用(Resta DIY Shopの参考金額) | 施行の難易度 |
フローリング | 良 | 高い (2800円〜/㎡) |
無理ゲー (専門道具を要する) |
クッションフロア | 可 | 安い (800円〜/㎡) |
難しそう (重ね切りが不安) |
フロアタイル | 良 | 普通 (1600円〜/㎡) |
簡単そう♪ (カッター一本) |
フローリングは見栄えが良いことはわかっていたものの、DIYですることを考えると最初から選択肢としてはありませんでした。
丸ノコやノミなどで慎重に施行する必要があるからです。道具も持ってませんし、使いこなせる自信がありませんでした。
参考までにフローリング施行の動画のリンクを貼っておきますね。
DIY|フローリングの貼り方 -捨て張り編-
出展:RESTA DIY Shop
最初の数秒を見てもらうと、私みたいな苦手意識のある方は「うげっ」ってなってしまう気がします。。。
出展:RESTA DIY Shop
用意するものを紹介する最初のシーンがこちらです。何点の道具を使い分けなければいけないのか、、、工数の多さや難易度もここから容易に想像できますよね。。。私には無理です。。。
最後まで悩んだのはクッションフロアとフロアタイルです。
クッションフロアの魅力は何と言っても部材の安さです。
ただ、フロアタイルの外注施行は高額という意識がどこかにあったものの、部材費用だけを比較すると、おったまげるほどの差ではないんですよね。今回貼り替える対象の部屋面積45㎡分の費用は以下の通りでした。
45㎡張り替えた時の費用比較
床材 | ㎡単価 | 45㎡の部材費 |
クッションフロア | 800円〜 | 36,000円〜 |
フロアタイル | 1600円〜 | 72,000円〜 |
確かに倍といえば倍なのですが、6ヶ月分の家賃である36万円の予算を考えている私からすると、7.2万円ならなんとかなります。
床の張替え以外に、壁紙や独立洗面台、浴室シャワーなどを交換予定でしたが、それらを織り込んでも賄える金額だからです。
クッションフロアは耐久性が低いため、次の入退去のタイミングで張り替えなければいけない可能性があります。
それに引き換え、硬質なフロアタイルであれば、タバコなどでよっぽど酷く荒らされない限り、次の入退去時はそのまま貸し出せる可能性が高いです。
それを考えると倍の部材費用は、ペイしますよね。
安いクッションフロアと悩んだ末、私が最終的にフロアタイルを選択したのは、「クッションフロアの重ね切りに自信が持てなかった」からです。消去法でした。
クッションフロアは、10畳以上の広い部屋を張る場合、重ね切りという加工をしなければなりません。
クッションフロアの幅は182センチと決まっていますから、幅がそれ以上ある部屋は二枚を模様がズレないように重ね切りして、貼り合わせる必要があるんです。
DIY|クッションフロアの貼り方
出展:RESTA DIY Shop
問題はこの動画の9分ちょうどあたりから始まるジョイント(継ぎ目)のカットです。
出展:RESTA DIY Shop
上の写真のように重ね合わせた2枚のクッションフロアを2枚同時に上からカッターで切らないといけません。
私、壁紙の重ね切りも、いまだに滅多に成功しないんです。2枚目まで切れてなかったりして、継ぎ目がうまく合わなくなってしまうんです。
はっきり言って苦手です(汗)。
この苦手意識から、クッションフロアをやめたました。
一方でフロアタイルはというと、10センチ(幅) × 91.4センチ(長さ)を部屋中にひたすら敷き詰めるだけ。
DIY|フロアタイルの貼り方
出展:RESTA DIY Shop
壁に接するタイルだけ、その長さにカッターで切るだけですみます。
出展:RESTA DIY Shop
切ったものを並べて、ボンドで床面に貼り付けるだけなので、施行したことがない私にはもの凄く簡単そうに見えたんです。
動画を見た後の私にフロアタイル以外の選択肢はありませんでした。
フロアタイルを実際に施行した後に思ったのは、確かにフロアタイルは簡単に施行できるけど、工数がかかるということです。
壁際に接するタイルはカッターで切るだけですが、クッションフロアに比べて、かなりの枚数をカットすることになります。出っ張りがある梁や扉付近に応じた形にカットするのも、難しくはないものの、型紙を起こすなど時間がかかります。
この記事の最後に床材選択の注意点としてまとめていますので、ご自身が選択される場合には、そちらもご参照ください。
私が施行した4パターンのフロアタイルとボンド
いよいよ実際に施行したフロアタイルとボンドをご紹介したいと思います。
私は今回、4パターンの施行を行いました。
フロアタイルとボンドの施行結果
施行 パターン |
フロアタイル名 | 接着方式 | ボンド名 | 貼り付ける面の素材 | 施行場所 | 結果 |
① | RESTA:euca natural style otl-euca-ne-102 | 粘着剤付き | シール式のためボンド不要 | 針葉樹合板 | 2DKの洋間 | ✖️ |
② | サンゲツ: Reforta グランドマーブル ET-418 | 専用ピールアップ・ボンド | サンゲツ:ベンリダインGTS | 針葉樹合板 | 3LDKの脱衣所 | △ |
③ | 田島ルーフィング:ウッドライン WBH-350 | 通常ボンド | コニシ:K17 酢酸ビニル樹脂系溶剤形接着剤 | クッションフロア、針葉樹合板 | 3LDKのリビング、廊下 | △ |
④ | 田島ルーフィング:ウッドライン WBH-350 | 通常ボンド | トーヨーポリマー:ルビロンエコパワー | クッションフロア、針葉樹合板 | 3LDKの洋間 | ◎ |
結果欄に×が付いているのを見ていただけるとわかるのですが、私はフロアタイル貼りで大失敗しているんです。フロアタイル間に反り上がりや溝が出来てしまい、貼り終わった六畳一間分のフロアタイルを全て剥がし、廃棄しました。。。
写真のように、日光で温まったフロアタイルが伸長してしまった結果、反り上がってしまったのです。
主な原因は接着が不十分なことでした。
接着が甘いと気温が高ければ伸長して反り上がり、気温が低ければ縮んで隙間ができるというのがフロアタイルの特性としてあります。
聞いてはいたんですが、なんとかなるだろうと思ってたんですよね。。。何とかなりませんでした、はい。
この経験からフロアタイル貼り成否の一番のポイントは接着、もっというとボンドです!ついついフロアタイルの色や模様に目がいってしまいます。お洒落な部屋にしたいですもんね。
それでも、やっぱりボンドに注目してください。3つポイントがあります。
- ボンドには貼り付ける面によって得意、不得意がある
- ボンドの粘度次第で作業効率が変わる
- ボンドの色ではみ出た部分の拭き取りやすさが変わる
詳しくは実際に使用したフロアタイルとボンドの商品レビューとともにご説明したいと思います。
フロアタイルとボンドのレビューと注意点
私がフロアタイルを選定するにあたって重視したのは、賃貸仲介さんからの声です。もっというと賃貸仲介さんが内見の時に聞いた入居者さんの声です。
個人的には、焦げ茶の天然の木材に近い床材が好みです。シックで男の隠れ家的に仕上がりそうじゃないですか。思い切って派手な柄物を採用して個性を出しても素敵かもしれませんよね。
でも、それって私の好みであって、入居する人の好みと一致するとは限らないんですよね。
そこで信頼する賃貸仲介さんに聞いて、
- ターゲットとなるファミリー層(特に若い奥様)にウケが良い
- 部屋全体が明るい印象になる
という理由から3LDKの部屋は、白系のフロアタイルを選択しました。
2DKの部屋は違うターゲットなので、ちょっと明るめの茶系を選択しましたが、皆さんも入居者ターゲットの好みを賃貸仲介さんへのヒアリングを通して決めていくと内見の時の成約率も上がるのではないかなと思います。
では実際に私が利用した商品をみてください。
① シール接着のeuca natural style ライトブラウン
私が最初に貼って大失敗したフロアタイルは、RESTAさんから発売されているeucaというフロアタイルです。
出展:Resta DIY Shop
名誉のために言っておきますが、私はRESTAさんは素晴らしいサイトだと思っています。
初心者DIYerのために動画や情報を積極的に開示されていますし、壁紙やその他の部材をたくさんリピート買いしている超便利サイトです。
ただ、2DKの針葉樹合板を貼った床面のフロアタイルは上手く行きませんでした。
このフロアタイルを購入した理由はいくつかあります。
- 何と言っても安い。800円/㎡とクッションフロア並み!
- ボンド不要!シールを剥がして貼るだけ!
- 柄もシックでカッコいい!
シール剥がすだけですよ!ボンド塗ったりしなくていいんですよ。不器用な私にとっては救世主に見えたんですよね。これなら、私でもあっという間に終わりそうってね。
それでいて超安いし。
ただ、デメリットがあります。
- 厚さ2mmと薄く、柔らかいため、気温変化で伸縮しやすい
- シール式のため、ボンドと比べ粘着力が弱い
実際にRESTAさんの販売ページには、こんな注意書きがあります。
そう、木材に直接貼るのは苦手のようです。
ベニヤ、コンパネ(ベニヤは合板の元になる部材で、コンパネは合板の一種です)は△って買いてあります。針葉樹合板は苦手ってことですね。
私は△だから(×じゃないし)行けるかなと、そのまま突き進んだのですが、その結果がこれです。
これ接着した後ですよ(涙)。木材には事実上くっつかないようです。
もし、こちらを購入するなら、クッションフロアなどツルツルした面に貼りましょう。それでも厚さが2mmと薄いため、陽が当たる部屋では伸縮し、多少の反りが出てしまうかもしれません。
事業責任のある賃貸物件には向かないようです。
ご自宅を簡単に模様替えして、多少の反り返りは許容できる場合には、安くて良い商品かも?
RESTAでは通常のボンド貼り(シール式ではない)タイプのフロアタイルも多数扱っているので、賃貸で貸し出す部屋にはそっちが無難です。
② サンゲツ製 Reforta グランドマーブル ET-418と専用ピールアップボンド ベンリダインGTS
①のRESTA eucaで「フロアタイルは気温によって伸縮してしまう」という特性をまざまざと見せつけられた私は、無料カタログ・サンプルの請求で知り合いになったサンゲツの営業さんに相談しました。
そこで教えてもらったのがサンゲツのReforta(レフォルタ)シリーズ。
その中でもグランドマーブルを選んでみました。ビフォーとアフターの写真はこちら。
ビフォーは何の変哲も無い暗い浴室脱衣所です。
アフターはこちらです。壁紙もフロアタイルの模様に合わせてみました。
サンゲツ Reforta リフォルタ フロアタイル フロアータイル 石目・ストーン グランドマーブル ET-418 (旧 E…
ストーン調の柄は、ホテルの脱衣所を想起させてくれるので、とても気に入ってます。上品に見えませんか♪
このフロアタイルには専用のボンドがあります。ピールアップボンドといい、何度も剥がしたり、貼ったりできるようにするボンドです。
それを塗った様子がこちらです。
白いボンドなのですが、水分が少し多めの印象で、凄くサラサラしています。(ちょっと水分が多くシャビシャビ気味とも言えます)その分、伸びがいいので、効率的に床面に塗り伸ばすことができました。
このシリーズの特徴は、
- フロアタイルには硬い繊維が埋め込まれており、伸縮しにくい。
- 専用ピールアップボンドを使うことで何度も剥がして、貼り直すことができる。
- 2400円/㎡〜とちょっと高い。
大失敗した私は「伸縮しにくい」という特性にすがる思いで購入しました。
普通のフロアタイルより1.5倍ほど高いけど、脱衣所という3㎡ほどのスペースだったので気にならなかったというのもあります。
ただ、実際は貼ってみるとその工程が初心者の非常に難しかったです。
- しっかりカッターで切れ目を入れないと切れない。
- はみ出た専用ピールアップボンドを拭いても、ベタ付きがなかなか取れない。
他の3mm厚フロアタイル(この後紹介する田島ルーフィング製のウッドラインなど)と比較するとこのフロアタイルは柔らかいです。そのため、カッターの刃を力いっぱい深く入れて切らないと、上手く割れてくれません。
他の3mm厚フロアタイルの表面は硬いため、カッターの刃で筋がつけば、パリっと割れるのですが、Refortaは筋くらいの切り込みだとその柔軟性からグニャーと曲がって割れてくれません。
カッターが不慣れだったり、力が入らない無理な体勢で切るときに、加工に時間がかかりました。手で割れないので、ラジオペンチを使う局面も。。。
また、専用ピールアップボンドもちょっと癖があります。水分多めで伸びがいいのは、ささっと塗れるという意味ではGoodです。
しかし、その分オープンタイムをとってもなかなか乾かないし、タイルの隙間からはみ出たボンドもなかなか拭き取り切れません。水分のせいで、逆に余計に伸びてしまうことも。
オープンタイムとは、ボンドを塗った後に乾燥させる時間を言います。
フロアタイルを貼る前に、表面の水分を飛ばすことで、ボンドの粘着性能を引き出すことを目的としています。
オープンタイムは15−20分程度のものが多いようですが、ボンド毎に違い、その容器に指定された時間が書かれています。
オープンタイムを長く取りすぎると乾き切ってしまい、接着しません。逆に短いと水分が多いグジュグジュのボンドがフロアタイルの隙間から染み出してきてベトベトになります。
滲み出たボンドに気がつかず、膝ついて作業していたら、ズボンと床がまみれになりました。。。拭き取るだけでもかなり時間をロスすることに。。。
夏場は乾きやすく、冬場は乾きにくいため、季節によってもオープンタイムは前後することを覚えておく必要があります。
このボンドのオープンタイムを制した者こそ、フロアタイルを綺麗に貼れると言えます。ボンド毎に癖があるのでお気に入りのボンドを見つけることをオススメします。
このピールアップボンドは何度も剥がすことができるのが売りです。つまり、何回剥がしても粘着性を保つ工夫がされています。
つまり、オープンタイムが不十分で滲み出してしまった時も、きちんと拭き取っておかないと、ヌチャヌチャといつまでもくっつきます。
普通のボンドは硬化するのでこのようなことはありませんが、このピールアップボンドの場合、それに気がつかず、踏んで歩いてしまうと、いつまでも室内ばきの底面がヌチャヌチャしたままです。
おかげで室内ばき1足がゴミ箱行きになりました。。
オープンタイムをキッチリ見極められる上級者には良い商品かもしれませんが、初心者だったり、私のように「ええぃ貼ってしまえ!」と短気を起こしがちな人には不向きです。。
よくよく考えると、賃貸に貸し出した時に、何度も剥がして貼り直すという要件はありませんよね
この商品も自宅をこまめにイメチェンしたい人向けだったのかもしれないな。。。
③田島ルーフィング製ウッドライン WBH-350とコニシ製ボンドK17
今回のフロアタイルの中で一番良かったのは、この田島ルーフィング製のウッドラインです。
出展:アウンワークス(https://www.aunworks.jp/product/45419)
まずはビフォーとアフターをご覧ください。
茶色のクッションフロアだったリビングのビフォーの写真がこちらです。
そして田島ルーフィングのウッドラインを貼り終わったリビングの写真です。木の模様の幅も太くなっているので、部屋のグレードがアップしているようにも思います。
これをみた賃貸仲介さんは「だいぶ明るくなりましたね!」と高評価でした!これが功を奏したのか、貼り終わった直後の一発目の内見で入居申し込みが入りました。
このフロアタイル、実は安いんです。
アウンワークスというサイトでセールをしているのですが、1659円/㎡とフロアタイルの中ではかなりリーズナブルでした。
加工も簡単でしたよ。表面にカッターを入れれば、パキッと割れてくれます。
厚さも3mmあるので、そこそこの硬さもあり、伸縮もしにくいように思います。
問題はボンド。
この時、まだボンドの重要性に気が付いていなかった私はコニシ製K17というボンドを近所のホームセンターで購入しました。これしか売ってなかったので、何も考えずに。
安いという面では良かったのですが、このボンドが兎に角厄介でした。フロアタイル用ではなかったのかもしれません。。。
- モッサリ、デップリしたヘドロのような質感で伸ばすのに力がいる。
- 色が黒なので、白いフロアタイルの隙間から染み出ると目立つ。
- それでいて頑固に張り付くので拭き取りきれない。
- 空き缶にボンドがこびり付いてしまい、産業廃棄場に捨てに行っても嫌がられる。
床面に伸ばしたコニシのK17ボンドの写真がこちら。
下手くそなことも手伝って、伸ばすのに力が必要で四苦八苦。挙げ句の果てに腱鞘炎になっちゃいました(マジです)。
これも自分のせいですが、オープンタイムを見極められてないと黒いボンドがフロアタイル の隙間に浮き上がってきてしまいます。
これでも雑巾で拭き取った後なのですが、目立つのでラッカーシンナーで擦り落としました。1箇所、2箇所なら良いのですが、私は数十箇所に及んでしまい、一日中これと格闘してました。
透明もしくは白だったらそこまで目立たないのに。。
また使い終わったアルミ缶の処理も手こずりました。
事業のゴミなので、元より家庭ゴミとしては捨てられませんが、どうしてもボンドが付着してしまうので産業廃棄場ですら受付の時に嫌そうな顔をされました(地域にもよるのかもしれませんが)。
このボンドはもう買いたくありません。。
④ 田島ルーフィング:ウッドライン WBH-350とトーヨーポリマー製ボンド:ルビロンエコパワー
今回の2DK及び3LDKのフロアタイル貼りにおいて、フロアタイルは田島ルーフィングのウッドラインが良かったことは上述した通りです。
では、一番良かったボンドはというと、このトーヨーポリマー製のルビロンエコパワーです。
知り合いになった内装材商社の支店長が教えてくれたのですが、トーヨーポリマーはボンド専業なんだそう。実際に使ってみて「流石だわぁ」と思うことがいくつもありました。
- 接着面は木材でもクッションフロアでもOK。(巾木など他の資材の接着にも使えるそう)。
- ポッテリとした扱いやすい質感で塗った時もサラサラと伸びる。
- 乾きやすいので、オープンタイムが多少足りなくても、あまり染み出してこない。
- 染み出してきても白なので目立たない。
- プラスチック容器に残りがこびり付かないので廃棄するのが容易。
普通のボンドより1000円程度高いかもしれませんが、その価値はあると思います。伸びが良いのと、染み出しのリカバリーも容易なので、作業効率が圧倒的に違います!
今後フロアタイルのボンドについては、私はこのルビロンエコパワーの一択です!
DIY苦手な私がオススメする床材の選び方
今回、2DKと3LDKで合計65㎡分のフロアタイルを貼りました。
色々失敗や手戻りを経験しながらも、なんとかやり遂げる事が出来ました。特に3LDKは全て白系のフロアタイルにした統一したこともあり、明るく清潔感のある部屋に仕上がったと思います。
3LDK全部屋の完成後動画がこちらです。
達成感半端ないです。
貼り終った直後の内見がそのまま申し込みに繋がるというのは出来過ぎの結末でした!(入居理由はお子さんの学区で、フロアタイルが理由ではないのですがww)
このフロアタイルの施行ですが、所要時間は経験者であれば、6畳(つまり10㎡)の張り替えで5ー7時間というところでしょうか。
私は今回が最初だったこともあり、一部屋に二日間、つまり、五部屋、65㎡の張り替えに10ー11日間かかりました。
一日で二部屋以上やり終えたいと思うかもしれませんが、その工程は
- 清掃
- フロアタイルのカット
- ボンド塗布
- オープンタイム
- フロアタイル貼り
と、この一連の作業を1日に二回繰り返すのは厳しい印象です。二部屋目はヘトヘトでしょうし、オープンタイムが夕方や夜にかかり、乾きが甘くなる原因になるからです。
そう、結構フロアタイルは工数がかかるんですね。クッションフロアのように、大きなシートをばさっと床に敷いて貼るのとはわけが違うんですよね。
これを踏まえて考えると、3LDKの部屋全ての床材にフロアタイルを採用したのは正解だったのか、ちょっと疑問が残ります。
田舎のファミリー物件なので、平均入居期間は4−5年程度が想定されます。
10年スパンで考えると2回の入退去ともクッションフロアを張り替えても、手間の分、クッションフロアの方が投資対効果が高いかもしれません。(それでも見栄えや質感はフロアタイルの方が上なのですが)。
逆に単身世帯であれば、平均入居期間は2−3年程度。
10年間で3回転以上するため、クッションフロアを毎回貼り替えるよりは、フロアタイルを一度だけ貼る方がコストパフォーマンスに優れています。単身物件の広さは、せいぜい20㎡なので、フロアタイルの貼り替えも1−2日でできますしね。
入居者ターゲット毎の床材の選択
入居者ターゲット | 部屋の広さ | 10年の入退去回転数 | 床材 |
単身 | 20-40㎡ | 3回転 | フロアタイル |
ファミリー | 50−60㎡ | 2回転 | クッションフロア |
そんな理由で、今回のフロアタイル貼りは大満足だったものの、次はクッションフロアにもトライしてみたいと思います。
その時はまたレビューを書きますね。
もしこの記事を読んで、床材をDIYで貼り替えたくなったら、是非この下の記事も読んでみてください。
初めて貼る時に便利な副資材や初心者にありがちなミスをリカバリーしてくれるアイテムを紹介しています。
それでは楽しい不動産投資ライフを!